たばこと恋愛の関係性
たばこと恋愛は似ている。
ずらっと並ぶたばこを見て良さそうなのを決める。異性もそう。パッと見た感じで良さそうなのを決める。
そしてその相手について調べまくる。
そしてたばこを買う。異性にロックオンする。
たばこを吸おうか迷う。声をかけようか悩む。
たばこのパッケージを見て、本当に吸えるか悩む。自分の気持ちをさらけ出して大丈夫か悩む。
意志が固まったら、たばこに火をつける。告白をしてみる。
そこからは自分次第。たばこの煙にむせて辞めるか、意外とすんなり吸えてお付き合いできるかどうか。そこは自分次第。
晴れてお付き合いとなる。
たばこには火がついた。
付き合っていると、嫉妬や不満や愚痴が灰となって出てくる。それでもたばこは燃え続ける。
でもたばこはやがて根元まで達すると消えてしまう。
恋愛もそうだ。いつか終わるとわかっていながら、恋の炎を燃やし続ける。
そしていつかたばこの火は消える。
恋の炎も消え、新しく気になる人が見つかる。
そうやって好きな人、好きなたばこの銘柄が変わっていく。
恋はたばこと同じ。
新しい銘柄を選んでしまうのは人間の本能。仕方がないこと。
でも「今この瞬間に燃えている炎」を大事にすれば、また同じたばこを吸える。
そうして恋愛は発展していくんだと思う。
どうか、どうか、恋の炎が消えませんように。
そう願って今日も紫煙を燻らせる。